よくあるお悩み(育て方)

水やり

多肉植物を元気に育てるには、『生育期』と『休眠期』に応じて水やりを変えることが大切です。


生育期

乾燥に強い丈夫な多肉植物ですが、『生育期』にはたくさんの水を必要とします。

生育期は、用土の表面が乾いてから2~3日後に、鉢底穴から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。多肉植物は乾燥地帯原産のものが多く、乾燥に耐えるため葉に水分を溜めることができます。乾燥気味に育てることをおススメします。

ただし、日本は夏場の湿度が高いため、『夏型種』であっても夏に水を多く与え過ぎると根腐れを起こす可能性が高まります。夏場の水の与えすぎには注意しましょう。
また、『冬型種』は、冬に生育が旺盛になりますが、気温が低い時期は、晴れた日の午前中など温かい時間帯に、用土が十分に乾いてから水やりをしてください。

生育期に入る前は徐々に水やりの回数を増やし、休眠期に入る前は除々に減らします。

休眠期
多肉植物で多い失敗のひとつが、休眠期に水やりをしてしまうことです。

『夏型種』は、休眠期の冬に水をやると寒さで傷むので、断水ぎみにしてください(枯れない程度に水やり)。

『春秋型種』は夏越し中水やりを控えますが、月に1〜2回程度、涼しい時間帯に葉水を与えます。

『冬型種』は高温期に休眠するので、夏は水やりを控えますが、植物の水分を奪うほどの乾きが続く場合は、用土に軽く散水したり葉水をしたりして、植物の脱水を防ぎます。

水をやり過ぎないポイント
・鉢を持ってみて軽い場合が、水やりの時期の目安になります。

・表土に竹串を刺して引き抜いた串に、土がついていなければ中まで土が乾いているので、水やりをしても大丈夫です。
・鉢受け皿に水を溜めたままにしておくと、水分過剰で蒸れてしまい、根腐れの原因になります。水が溜まったら捨て、通気性をよくしておきましょう。

日当たり

水やりと同様に、多肉植物を育てるうえで大事なポイントが『日当たり』です。多肉植物は日光が不足すると元気がなくなりますし、逆に直射日光に当てすぎると葉焼けしてしまいます。生育型に合わせ、必要な時期に必要な明るさの日光を当てることが大切です。

多肉植物は基本的には長雨の当たらない、日当たりと風通しのよい場所を好みます。ただし、多くの多肉植物は、真夏の直射日光により葉焼けを起こすので、庇のあるベランダなど半日陰に置くか、また室内に入れてレースのカーテン越しに光が当たるようにするなど遮光をします。

特に、ハオルチアやガステリアなどは、直射日光に弱いので、年中遮光下で育てるとよいでしょう。室内置きの場合、涼しい時間帯を狙ってベランダに出して時には日光を当ててあげるなど、育てている多肉植物の状況に合わせて、置く場所を選んでください。
ほとんどの種類は耐寒性がないので、冬は室内で育てます。ただし、冬型種をあまり暖かい場所に置くと生育が停まるので、天気の良い日中は戸外に出し、5℃を下回る夜には室内に取り込みましょう。

風通し

多肉植物は、風通しの良いところに置く方が生育はよくなります。

植物は、二酸化炭素を吸収し酸素を出します。人間のように移動ができない植物は、風の全くない場所に置いておくと、自身の光合成によって周囲の二酸化炭素がなくなり、窒息状態になります。
また、密封された室内など、通気性が悪い場所では水分が蒸発しにくいため、土が蒸れてカビや害虫の発生する原因にもなります。
植物は、風通しの良いところで管理しましょう。
空気が循環しにくい場所に置く際は、扇風機やサーキュレーターを使うことも検討しましょう。

また、夏場の高温多湿は人間同様、多肉植物にとっても息苦しい状態となります。高温多湿で水分が蒸発しにくいときには、多肉植物をエアコンのきいた室内に入れると元気を取り戻すことがあります。この際、エアコンの風が直接当たる場所は生育には向いていないので、場所を選んで置くようにしましょう。

生育期

【春秋型】

生育適温が10~25℃の種類。春と秋に生育し、夏は生育が緩慢となり、冬に休眠します。

 [植物例]エケベリア、コチレドン、セダム、ハオルチア、パキポディウムなど

【夏型】

生育適温が20~30℃の種類。夏に生育し、春と秋は生育が緩慢で、冬に休眠します。

[植物例]アガベ、アロエ、カランコエ、パキポディウム、ユーフォルビアなど

【冬型】

生育適温が5~20℃の種類。冬に生育し、春と秋は生育が緩慢で、夏に休眠します。

[植物例]アエオニウム、オトンナの一部、コノフィツム、チレコドン、リトープスなど

日焼け

ほとんどの多肉植物は、普段から直射日光に慣らしておけば日焼けしません(ハオルチア、ガステリアを除く)。しかし、遮光した温室内や家の中で育てた苗をいきなり外に出して直射日光に当てると、たいていは日焼けをします。この程度が大きいと枯れてしまいます。室内の多肉植物を外に出すには曇りの日を選んで、外の光に徐々に慣らすようにしましょう。

また、日焼けは直射日光によるものだけではなく、夏場の高温多湿による蒸れによって日焼けと同じような症状の葉焼けを起こします。一度葉が黄色や茶色になると、元には戻りません。蒸れないように風通しを十分に行い、風のない場所ではサーキュレーター等を活用しましょう。

夏越し

風通しのよい場所に置き、鉢が込み合って蒸れないように配置します。強い光に弱い種類(ハオルチア、ガステリアなど)には日よけを施し、真夏の直射日光を避けて管理します。いずれの種類も、長雨に当てないようにしましょう。

なお、高温に強い夏型の種類も高温多湿には弱いので、用土が過湿にならないよう、水やりは用土が乾いてから夕方に与えましょう。

冬越し

アロエやセダムなど一部の多肉植物を除いて耐寒性は強くはないので、霜が降りる前に、室内に取り込み、よく日の当たる場所で管理します。秋に紅葉する種類は、あまり早く暖かい室内に取り込むときれいに発色しないので、水やりの頻度を徐々に減らしながら、霜が降りる前まで屋外でしっかり日に当てて管理します。

冬明けのときには、いきなり日なたに置くではなく戸外の日陰で2週間→半日陰で2週間→日なた、という具合に徐々に慣らしていきましょう。この時期でも、日射しがきつい日は半日陰に置くようにしてください。

凍害・霜害

冬の低温や霜に葉を当てると葉が傷み、ひどいと枯れることがあります。そのときは枯れずに生きていても、春になり暖かくなると急に凍傷の傷が広がり枯れてしまいます。
枯れるまでいかなくとも、春の成長のスタートがきれずに、その一年の成長がストップしてしまうこともあります。特に夏型の種類は低温に弱いので注意が必要です。

よくあるご質問(FAQ)

注文から届くまでどのくらいかかりますか?

ご注文いただいてから2〜5営業日で発送させていただきます。ご購入のタイミングが水やり直後の場合、輸送中に状態を悪くする恐れがあります。その場合は、土が乾くのを待ってからの配送とさせていただいております。
その他、植物の状態により、お送りするまでの時間が多少前後してしまう可能性があります。

配送日の指定は出来ますか?

植物を良い状態でお届けできる様、梱包後、最短での配送を心がけております。
また、スムーズにお受け取りいただける様、お客様のご都合に合わせて、配達日・配達時間のご指定を承っております。

ギフトラッピングはできますか?

当店はギフトショップですので、基本的にギフト包装した状態でお届けさせていただきます。商品画面の「ラッピング」を「あり」にしていただくと、無料でギフト包装いたします。

どの様な手段で配送されきますか?

ギフトラッピングの上、植物に負荷の少ない様丁寧に梱包し、段ボールに入れて配送させていただきます。
配送は、ヤマト運輸さんの宅急便でのお届けとなります。